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Apogee Electronics Mini-DAC [その他の機器・製品]

アメリカの業務用機器メーカーとして定評のあるApogee Electronics。


以前から興味のあったアポジー社のMini-DAC D/Aコンバーターを、

フジヤエービック プロショップさんにお借りして、自宅試聴させていただいた。


業務用機器としての基本性能の高さと確かさを持ちながら、

とてもコンパクトにまとめられた、デジタル・モニタリングシステム

シリーズの機器と組み合わせる事で、より多彩で高度なシステムが構築可能。


今回は、Apogee Electronics Mini-DACを、

ヘッドホンアンプ付きDACとして、単体使用してみたのだが、

基本性能的にも、私の個人的な好み的にも、とても好感の持てる製品だった。






ーーー 続きを読む ーーー


アポジー社の一連の製品は、配色の基調がパープルシルバーで、
特に、業務用機器では珍しいビビットなパープルカラーは、
「アポジーカラー」と呼ばれ、このメーカーの製品の外見的な特徴でもあるが、
オーディオ機器として見ると、かなり個性的な面構えと言えるかもしれない。
見慣れると、意外と気にならなくなると思うが、やはり異色の配色と言える。


前面パネルは、いかにも業務用といった感じの配列で、
インジケーターや入力切り替えスイッチ、ボリュームつまみなどが、
小さなスペースに整然と並んでいる印象。

DACとかヘッドホンアンプと言うよりは、
もろ、オーディオ・インターフェイスといった趣き。

インジケーターと操作系が、交互に並んでいるような配置で、
見た目的には、結構めいっぱい詰まった感じだが、
入力スイッチは、やや軽めのタッチのクリック式切り替えスイッチになっており、
ボリュームつまみの操作感には、適度な重さが感じられ、
使い勝手は悪くない。

電源オン時、インジケーターが入力信号をサーチする際、
2列のインジケーターの光が、上下反対方向から走り出す様子は、
ちょっと昔のゲームっぽいというか、レトロテクノロジーチックかも。(笑)





電源スイッチは、とても小さなトグルスイッチ。
水平方向に左右させてオン・オフするのは、ちょっと珍しいタイプと言えるかも。
(正確には、左位置でオフ、右位置でオン)

電源スイッチが無い業務用製品も多いことを考えると、
前面パネルに電源スイッチがあることは、自宅での普段使用の際も扱いやすくて便利。

通常、電源スイッチがある場合、比較的パネルの端の方にあることも多いと思うが、
Mini-DACの電源スイッチは、内部回路の設計上の都合のためか定かではないが、
パネル中央部のやや右下にある。

この小さなトグルスイッチは、比較的硬めで操作感も確実なので、
よくあるパネル隅のプッシュボタン式電源スイッチよりも、
実は誤動作は少ないのかもしれない。


発熱は、ほとんど気にならない程度。
元々の設計上、内部回路の温度上昇が少ないのか、筐体の放熱性が優れているのか、
これほどコンパクトなヘッドホンアンプ付きDACとしては、かなり優秀な部類だと思う。





前面のヘッドホン出力は、充分に音量が取れ、
edition7で、9時位置ぐらいまでで余裕といった感じで、
高インピーダンスのヘッドホン使用時にも特に問題は無いだろう。

尚、背面のアナログ出力系に関しては、
フィックスとバリアブルの切り替えや、
フィックス時のキャリブレーションの設定など、
内部のジャンパーの切り替えやトリムポットで変更可能で、
バランス、アンバランス、それぞれ個別の設定もできるらしい。

これらの設定変更は、ネジを外したり緩めたりして内部を開ける必要があるが、
自分のシステムに組み込む場合、より使いやすい設定が可能になる。

ユーザーズガイドによると、背面のLINE OUT 1/8”ステレオコネクタは、
最大出力レベル+7dBVにおいて、アンバランスアナログ出力を供給し、
10dBV機器または第二のヘッドホン出力端子として使用可能だそうだ。





以下、自宅環境での試聴感想。
ヘッドホンは、ULTRASONE edition7を中心に、いろいろ試聴したものも加味。


ヘッドホンアンプ部の音は、あくまでモニター調が基本だが、
なんというか、一列に張り付いたような感じは無く、
充分に奥行きと空間を感じられる音場感を持っていて、なかなか優秀だと思う。
音に色や味を加えるリスニング的な方向性とは真逆の思想の製品だと思うが、
嫌みも無く、極端に痛い音でも無く、聴いていて気持ちの良い音だと感じた。

音色的には、ストレートで個性の少ない傾向だが、
高域には、やや強調感を感じるかな?
低域はかなり締まった感じがする上、量的にもやや控えめか。
重低音も控えめで、その分、音全体の解像感は高く感じる。

個人的には、比較的、中、高域に焦点を絞り込んだような音作りにも聴こえる。
そういう意味では、音楽をゆったり楽しむ、といった感じというよりは、
とにかく音の分離が良く、リズムがハッキリ聴き取れる印象がした。
音にふくよかさを求める聴き方には、あまり向いていないかもしれないが、
モニター的な真面目な鳴り方には、とても好感が持てる。

趣味のオーディオ的には、やや素っ気無さを感じる音ではあるが、
分離が良い割に、意外と疲れにくい気がするのは、
無理なエッジの立て方はしていないし、
必要以上に硬い音、というわけでは無いからだと思う。

音の輪郭も神経質ではなく、なかなか自然な感じがする。

比較的奥行きを感じる音場感は、
長時間のモニタリングやリスニングにも疲れにくいだろう。

最近のアップサンプリング系のDACの音と比べると、
密度感というか、音の粒立ちの繊細さは、比較的大雑把な感じもするが、
個人的には、むしろそこらへんが気に入った理由なのかも???(笑)





あくまで個人的な音の好みも含めた上での感想としては、

大好きなロックやポップスは、素直にかなり楽しめた。

ただなんとなく、ジャズは「えらく正確な鳴り方だなぁ」という印象。

巧く説明できないが、バンド全体で合わせるような「ノリ」は気持ち良く出るが、
各楽器でまわし合って生まれるリズムに、
ボーカルが微妙にシンコペーションで乗っかってくるような複雑なリズムの場合、
それぞれがハッキリ分離して聴こえてしまうぐらい、といった感じなのかな。
この分離感に慣れ、それらが一体となって聴こえるぐらいに耳が慣れたら、
それはそれで、きっとヤミツキになるのかも。

クラッシックは、もう少し音に厚みやふくよかさがあってもいいかもしれない。


まあこのあたりは、合わせるヘッドホンの個性にもよるだろうし、

個人の好みで、充分調整可能な範囲内であって、

決して音楽をジャマするような個性は乗っていない音だと思う。

むしろ、そういった細かな点は、システムやその他の機器、ケーブル類で調整し、

それが、リスニングの楽しみを広げることにもなるのだと思う。

基本性能的にも、音色の傾向的にも、個人的には文句無し!

充分、モニタリングやリスニングシステムの中核として使用できる高い資質を感じた。


数年前に比べると、大幅に価格が改定された今、

業務用D/Aコンバーターである、Mini-DACの持つ基本性能の確かさを、

自分のシステムに取り入れてみるのもいいかもしれない。 








参考資料

株式会社エレクトリ サイト アポジー Mini-DAC
http://www.electori.co.jp/apogeepro/mini_dac.htm

フジヤエービック プロショップ サイト 新品販売 APOGEE
http://www.fujiya-avic.co.jp/proshop/apogee.html





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コメント 18

moonrabbit

USBも着いているのですね。最近は標準になりつつありますね。(^^;

この紫は、好き嫌いが別れますね。(笑)
音は聞いてみないと何ともですが、普通に観賞用に聞けそうな感じが。。
どちらかというとサイトに書かれているデジタルコンバータ的な使い方も含めた商品なんでしょうね。値段がちょっとお高めな気もしますが、スタジオ備品としては安い気も・・・。金銭感覚が壊れますね、業務用という響きは。(^^;
by moonrabbit (2007-08-25 18:46) 

HIRO

あ!!これお持ち帰りしたんですね~♪
この機器の配色はとても好みですw ええ、変態ですともwww
他の音響機器と並べると違和感があるのかもしれないですが、そこがまた良し(^^ <メカメカしさがたまらないっす~。
by HIRO (2007-08-25 21:09) 

tamegorou

>らびさん

USBやFireWireは、オプションカードで対応可能のようですが、
はじめからセットしての販売もされているみたいですね。

ショッキング・パープルって言うのでしょうか。
見慣れてくると、意外と上品に見えてくるから不思議です。(^^;

基本はモニタリング用でしょうが、リスニングも充分イケますね。
もちろん、音の好みにもよりますが、私は気に入っちゃいました!

価格に関しては、正規保証されると考えると、
個人的には、充分折り合いがつくような気がしますね。(^^
by tamegorou (2007-08-25 21:51) 

tamegorou

>HIROさん

うんうん、HIROさんはお好きでしょうね>パープル&シルバーの配色
(^^

うんうん、充分変○・・・d( ̄  ̄;)☆\(ーー

いえいえ、このギッシリ詰まった感じもなかなか魅力的です。
PCのデスク周りなんかにも、ピタっとハマりそうですね。
奥行きは結構あるので、置き方に工夫が必要かもしれませんが、
熱くなりにくい筐体は、かなりポイント高いと思います。
by tamegorou (2007-08-25 21:59) 

Sulcata

Apogee miniDAC、なんの予備知識もなくeBayでDACを探している時に、こんなに小さいのになんでこんなに高いんだろう?!と驚いた覚えがあります。
DACの買い増しを考えていて、この機種も候補になりましたが、アナログアウトがXLRなのでちょっと使いにくいかなと…
いっそのことアンプも変えてバランス化しちゃいましょうか(笑)
by Sulcata (2007-08-26 02:29) 

まめぞう

僕もこの紫、けっこう好みかも・・・^^
業務用という言葉に弱いです。何かこう・・・プロのお墨付きというか、その言葉だけで欲しくなっちゃいますね。
昔は業務用というと、デカくて重いというイメージだったのですが、デジタル全盛になって随分と進化しているんですね!^^
by まめぞう (2007-08-26 06:04) 

tamegorou

>Sulcataさん

奥に長いタイプなので、確かに前面パネルの幅はとてもコンパクトですね。

アナログアウトはバランスの他に、1/8ステレオ端子があり、
個別にキャリブレーションやフィックス、バリアブルの設定も、
内部設定で可能のようです。

個人的には、コレ中心にシステムをシンプルに構成するのもいいかな、
と思うぐらい気に入りました。
あとはアナログ入力のためにMini-Meを中古で入手するとか、
なかなか面白そうだと思います。
by tamegorou (2007-08-26 10:59) 

tamegorou

>エルモさん

高級オーディオっぽくはないですが、
なかなか独自の品を感じる部分もありますね。

上位機種にはラックマウントタイプの製品もあるみたいですね。
業務用機としてはそっちが主流で、こちらのシリーズは、
それに対するコンパクトシリーズなのかもしれません。
自宅で使用するなら、このコンパクトさは魅力ですね。
by tamegorou (2007-08-26 11:04) 

Chris

このデザインを見てかっこいい!って思った私っていったい・・・。
普通にかっこいいと思ったのですが、変態ですか、そうですか・・・。
by Chris (2007-08-26 11:46) 

ahtoh

紫というと昔のVAIOを思い出します。
案外格好いいと思いやすい色なのかも?
by ahtoh (2007-08-26 15:30) 

たつを

こういうメカメカしいの自分も好きですw
いつかこういうメカっぽいDACは必ず欲しいですね。
m902とかDAC1とかこのMini-DACとかを机の脇に備え付けて、PCの構成を作ってみたいです。
by たつを (2007-08-26 17:16) 

tamegorou

>Chrisさん

いえいえ、なかなかどうして上品さもあると思いますよ。
「上質感」というのでしょうか、そんなモノを感じます。
まあ・・・、変○でしょうが・・・d( ̄  ̄;)☆\(ーー
by tamegorou (2007-08-26 18:56) 

tamegorou

>ahtohさん

元来、紫は高貴な色ですからね・・・

>昔のVAIO

確かに!
VAIOのイメージカラーも、パープルっていう印象がありますね。
by tamegorou (2007-08-26 18:58) 

tamegorou

>たつをさん

PCメインのシステムに、たつをさんが候補に挙げたモデルは、
どれもそれぞれ良さげですね。(^^

比較的ストレートな音色を思いっきり楽しむなら、
Mini-DACはなかなかイイセンしてるかもです。
by tamegorou (2007-08-26 19:04) 

たぬき

この色、ちょっとモールのアンプ(銀モグラ)と似てますねー。
モールが結構好きなのでコレはコレでGood!
デザインは当然こういうのは大好きです(笑)。

じつはこれ、結構前に悩んでいたシナモノなんですよね。
サウンドハウスで扱いを見ていいなぁ、と・・・。
音も、外観からの想像通りの音のようであたしの好みそうで・・・。

うーん、どうしましょ・・・?
by たぬき (2007-08-27 01:11) 

tamegorou

>たぬきさん

ふふふ、来た来た、いらっしゃい。(^w^

音に強い個性は無いものの、いろいろお持ちのたぬきさんの製品と比べても、いろいろな意味でビミョーにかぶってない製品だと思います。

電源スイッチも付いてます。しかも前面パネルに!(笑)

ヘッドホンも多種お持ちなので、ドンピシャの相性が見つかりそうな気もしますねー・・・なんてね。(^o^
by tamegorou (2007-08-27 09:40) 

たぬき

>>電源スイッチも付いてます。しかも前面パネルに!(笑)

すっごーく重要なポイントです(笑)。
トルグというのもまた良さそうな所ですねー。

とはいえ、デジタル出力がもうプレーヤ側が埋まっているんです(涙)。
欲しいには欲しいのですが、ちょっと考えた上で、というところでしょうか・・・。
うーみゅ・・・。
by たぬき (2007-08-28 00:22) 

tamegorou

>たぬきさん

たぬきさんのところは既にヘッドホンアンプ付きDACの宝庫ですから、
今すぐ必要というわけではないでしょう。

ただ、まずは外見の好みが合えば、
電源スイッチが前面パネルに付いている。
発熱が少ない。
USBやFireWire(注 6ピンのみ)のオプション可能。
最近のアップサンプリング系のしなやかな音とは違う魅力がある。
などなど、なかなか魅力的な製品だと思いました。
by tamegorou (2007-08-28 12:04) 

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